平成30年度入学式 校長式辞

学校長 菅井 理恵

平成30年度入学式 校長式辞を紹介します

式 辞
 今年は春の訪れが格段に早く、校地内の桜の花がきれいに咲きほこり、様々な花の香りに心躍る季節となりました。
 今日のこの佳き日に、本校PTA会長 中村恭子様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、平成三十年度宮城県立視覚支援学校入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりましても大きな喜びであります。御来賓の皆様方に,厚く感謝申し上げますとともに,晴れの日を迎えられました保護者の皆様に心よりお喜びを申し上げます。
 ただ今,入学を認められ,また入学を許可された十一名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。教職員一同,皆さんの入学を心より歓迎いたします。
 本校は,大正三年に開校し、今年で創立百四年目を迎える、長い歴史と伝統をもつ学校です。皆さんもよくご存じの奇跡の人、ヘレン・ケラー女史は、二度にわたって本校を訪問され、「叡知・忍耐」という二つの言葉を餞(はなむけ)として残されました。本校は、この言葉を教育目標に掲げ、今日まで視覚支援の必要な児童生徒の自立と社会参加をサポートし、多くの卒業生を世に送り出してきました。新入生の皆さんは、本校の先生方を信頼し、安心して学校生活に励んでほしいと思います。
 ここで,視覚支援学校の新入生となる皆さんに,「大切にしてほしい三つのこと」についてのお話をします。
 一つ目は「自分を大切にする」ということです。
本校での学習や生活は,将来自立するための準備です。自分を大切にするということは,言い換えれば,自分を律する・自分に厳しくするということです。自分がしたいことだけをして,楽にできる方を選んでいたのでは決して成長はありません。弱い気持ちに負けずに,学習や運動に励み,自分自身を鍛え,目標を達成するための準備をしてほしいと思います。そして将来の自分を大切にするために,今の自分に厳しくあってほしいと思っています。
 二つめは「仲間を大切にする」ということです。
本校は寄宿舎もある学校です。他の多くの学校のように,学校生活を共にするばかりではなく,生活の場を同じにするみなさんもいます。是非,視覚支援学校での学校生活を,お互いをよく知り合う機会にしてほしいと思います。そして,仲間の喜びを自分の喜びとし,仲間の悲しみを自分の悲しみとすることができる人になってほしいと思います。つねに,相手に対して「思いやり」の心をもち続けてください。
 三つ目は「ことばを大切にする」ということです。
ことばは,私たちに与えられた大切なコミュニケーションツールです。「ことば」は声や音となって発せられるものばかりではありません。たとえことばが話せない人でも,身振り,手振り,表情,など何かしら伝える術をもっています。この「ことば」が不十分な伝わり方だったり,不適切な表現だったりしたことにより,誤解が生じ,相手を大きく傷つけてしまうことがあります。今,大きな問題となっている「いじめ」も,このことばの使われ方,伝わり方に原因があることが多いのです。ことばには,人を勇気づけたり,やる気にさせたりする力がありますが,人を大きく傷つけるちからも持っていることを忘れないでほしいと思います。皆さんには,自分のことば,そして行動に責任をもつことができる人になってほしい,そういう人でいてほしいと願っています。
 ヘレン・ケラー女史は私たちに「叡知」と「忍耐」という言葉を残されました。苦しい時,逆境の時の忍耐があってこそ叡知が花開くのであり、逆に、苦しい状況を諦めず、自分の過去・現在・未来を見極め,展望する叡知があってこそ,忍耐や継続的な努力が可能となります。このことをしっかりと心に刻んでください。
そして卒業のときには、確かな力と強い自信を備えて本校を巣立つことができるよう、たくさんのことを学び、たくさんの経験をして欲しいと思います。私たち教職員は皆さんを全力でサポートしてまいります。
最後になりますが,保護者の皆様にお願い申し上げます。私たちは,県内唯一の視覚障害教育校のプロとしての誇りを持ち、教職員一丸となってお預かりしたお子様の成長を支援し、指導してまいります。また,御家庭と丁寧に情報交換しながら進めて参りますので,保護者の皆様には,何卒,本校の教育方針への御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに,本日,御多用のところ御臨席を賜りました皆様に,心より感謝を申し上げ,式辞といたします。

平成三十年四月九日     宮城県立視覚支援学校 校長 菅井 理恵

 

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