平成29年度入学式 校長式辞

学校長 遠藤 吉夫

平成29年度入学式 校長式辞を紹介します

 今年は春の訪れが格段に早く,本日の入学式にあわせたかのように,校舎南側の桜がきれいに咲き始めました。また,中庭の香る植物園にある木蓮の花があふれんばかりに咲きほこり,まさに様々な花の香りに心躍る季節となりました。
 今日のこの佳き日に,本校PTA代表今ゆかり様をはじめ,多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り,平成二十九年度宮城県立視覚支援学校入学式を挙行できますことは,私達教職員にとりましても大きな喜びであります。
 ただ今、入学を認め、また許可いたしました十名の皆さん,ご入学おめでとうございます。私たち教職員,そしてまた在校生一同心より歓迎いたします。また、今日までいろいろとご苦労を重ねて,お子様をここまで育ててこられた保護者の皆様に,心よりお祝い申し上げます。
 皆さんが入学した,この視覚支援学校は、大正三年に開校し、今年で創立一〇三年を迎えた、長い歴史と伝統をもつ学校です。皆さんもよくご存じの奇跡の人、ヘレン・ケラー女史は,二度にわたって本校を訪問され,「叡知・忍耐」という二つの言葉を餞(はなむけ)として残されました。本校は、この言葉を教育目標に掲げ,今日まで視覚に障害のある児童生徒の自立と社会参加を支援し,多くの卒業生を世に送り出してきました。新入生の皆さんは、本校の先生方を信頼し,安心して学校生活に励んでほしいと思います。
 さて、新入生の皆さんが、これからの学校生活を送る上で心掛けてほしいことを申し上げます。
まず小学部に入学する3名のみなさんにお願いです。小学部の教育目標は「明るく,楽しく,なかよく」です。特に「楽しく」学校生活を送るため,大事なことは,お友達と「なかよく」いっしょに勉強したり,休み時間には「なかよく」遊んだりすることです。また「明るく」学校生活を送るために大事なことは,元気よく毎日を過ごすこと,元気よく過ごすためには,たくさんしっかり食べることです。給食をしっかりたべましょう。そしてまた校長先生ともいっぱい遊びましょう。お願いしますね。
 次に高等部普通科に入学した3名のみなさんにお願いです。学習の広さも深さも格段にこれまでより進みます。いろいろな意味で「シンカ」という言葉をみなさんに贈ります。「シンカ」は普通「進」むという字をあてますが,これに「深」い字と「新」しい字もあてはめてください。「進む」「深める」「新しいことに挑戦する」。そういう意味で「シンカ」です。私たち教職員一同一生懸命指導にあたります。お互いに大きな希望をもって学びあい,そして「シンカ」していけたらと思います。
さらに専攻科保健理療科に入学した2名,そして専攻科理療科に入学した2名のみなさんにお願いです。みなさんは理療の知識や技術に加えて、接客に必要な社会性、人間性も磨いていかなければなりません。人として大切な「仁」、論語でいう「仁」,私はこれをやさしく言い換えると「思いやり」にします。深い「思いやり」をもって人に接することができる人,いつも心の中でこれを反芻しながら,勉学に励んでほしいと思います。
さて、改めまして新入生全員にお伝えします。ヘレン・ケラー女史は私たちに「叡知」と「忍耐」という言葉を残されました。苦しい時,逆境の時の忍耐があってこそ叡知が花開くのであり,逆に,苦しい状況を諦めず,自分の過去・現在・未来を見極め,展望する叡知があってこそ,忍耐や継続的な努力が可能となります。このことをしっかりと心して学校生活に励んでください。
 次に保護者の皆様,私たち視覚支援学校教職員は,県内唯一の視覚障害教育校のプロとしての誇りを持ち,教職員一丸となってお預かりしたお子様の成長を支援し,指導してまいります。ご家庭におかれましても,本校の教育方針をご理解の上,格別のご協力をお願い申し上げます。
 また,本校は地域に開かれた学校を目指し,地域との連携をさらに深めたいとも考えております。ご来賓の皆様,関係のみなさまには,今後とも本校に格別のご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。
 最後に,本日入学された皆さんが希望に満ちて学校生活を送り,それぞれに豊かに花開くことを心から願い,式辞といたします。
平成二十九年四月十日
宮城県立視覚支援学校 校長 遠藤 吉夫


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